住宅ローンが払えない理由・・・

住宅ローンを払っていけないという方の理由は多岐に渡りますが、その内の一つとして考えられる事が以下のように思えます。

銀行の融資承認額 ≒ 借りられる額

銀行の融資承認額 ≠ 返済できる額

上記のように、銀行が貸してくれる額=返済可能額ではなく、"無理して借りられる額"と考えて良いでしょう。
銀行の総合的な審査の中で、融資可否のポイントを一番高く置いているものは返済比率というものです。
返済比率とは、年収に占める年間の総支払い額のことを示し、例えば年収500万円のうち、返済比率が30%とすると年間150万円が返済可能という判断になります。
この返済比率が低い程、返済は楽にしていけるという事です。

銀行の内部規定によってこの返済比率の上限を各々が決めており、借りる人の年収によって承認・非承認と分かれる理由の一つになります。
これは住宅ローン以外の返済中のものを含めた計算となるため、車のローン、奨学金、リボ払い、細かく言えば携帯電話の分割払いも返済比率に含まれます。

銀行側は融資をしたい、借りる側は可能な限り借りたい・・・これが悲劇を生んでいると言っても過言ではありません。付き合いのある顧客だから、紹介の顧客だから、成績が、、等々の理由で銀行側が好意の無理貸しをする事があります。

例えば、返済比率がオーバーするので他のローンを一時的に消すことを推奨したりもするのですが、どこかしら銀行審査に引っ掛からない先から、一時的に借りて融資承認をもらい、気付けば返済比率を遥かに超えているケースもあります。

では、返済比率はどの程度が安全な範囲なのかといいますと、総支払い額ではなく手取り額の20%以下です。

例えば、年収500万で手取りが400万と仮定、20%で80万円とすれば、月々66千円が余裕を持った返済額となります(住宅ローン、他のローンを含めたもの)。
住宅ローンを組んで、他のローンを払っていれば優に超えていると思われますが、それは許容範囲を超えていると思ったほうが良いでしょう。

今一度、ご自身でどの程度月々の返済があり、返済比率は手取りの何%になっているか確認してみてはいかがでしょうか。既に50%を超えている場合、それ以上の場合、近い将来返済不能となる可能性が十分に考えられます。

まずは住宅ローンの返済に困っている方はお気軽にご相談ください。親身になってお話させて頂きます。