競売申立てされても諦めないでください

金融機関の支払いが滞り、金融機関や裁判所からの各種通知を経て競売申立てされても諦めないでください。
ただし、ここまでくると基本的には一部返済等は意味がなく、債権者には一括返済が求められるため、どうすることもできない状況に陥っていると推測できます。
そこで、債権者の納得のいく額の返済をすることにより、開札期日の前日までは申立人による取り下げが可能になります。

では、どうやって返済するのか、納得のいく額とはいくらなのかという点です。

基本的には、競売申立人(債権者)の残高(延滞利息含)ですが、ほとんどの債権者はこの競売によって残高全てを回収できると思っておりません。
なぜなら、一般の市場で販売される価格よりも競売落札された価格のほうが低いケースが多いためです。

では、なぜ競売を申し立てるのか。率直に言いますと事務処理の一環としてされているだけです。
このまま返済もなく放置することになれば、一円の返済もなく債権が焦げ付くため、仕方なく競売申し立てをしている状況です。
多くの債権者は自ら任意売却を勧めることはしません。勧める側と買う側の癒着のある可能性があるため、大手金融機関になればなるほど競売は事務的に進められます。それが、競売よりも任意売却のほうが明らかに返済額が多くなると分かっていてもです。
そのため、任意での不動産売却を検討せず、債権者任せで延滞を放置しておくと、本来、売却清算できるものができず、売っても残高が残り、挙句には破産までする羽目になりかねません。

何度も言いますが、競売開札(入札額の順位発表)の前日までは取り下げが可能です。
何も動かず、債権者任せで競売に陥っている方、一度ご相談下さい。
債権者と交渉し、最善の方法を見つけます。